【2025年最新・完全版】ドコモ/au/SB/楽天の全対応バンド(周波数帯)を徹底解説!

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【2025年最新・完全版】ドコモ/au/SB/楽天の全対応バンド(周波数帯)を徹底解説! 未分類

「自分の持っているマニアックな海外スマホ、本当に日本で使える?」
「主要バンドだけじゃなく、各キャリアが持っている全てのバンドを知りたい!」
「FDDとTDDって何が違うの?」

この記事は、そんな疑問を持つ少しマニアックなあなたに向けた「国内4キャリアの全対応バンド完全ガイド」です。

前回の記事では分かりやすさを重視し「主要バンド」に絞って解説しましたが、今回は各社に割り当てられている5G・4G(LTE)のすべてのバンドを、技術的な情報(FDD/TDDの方式、帯域幅など)も交えて徹底的に解説します。

このページをブックマークしておけば、あなたのスマホの対応バンド確認が完璧になること間違いなしです。

はじめに:通信方式「FDD」と「TDD」とは?

バンドの一覧を見る前に、知っておくと便利な通信方式の違いを簡単に解説します。

FDD (Frequency Division Duplex – 周波数分割複信)
「上り(アップロード)」と「下り(ダウンロード)」で異なる周波数の電波を同時に使って通信する方式です。例えるなら「上り車線と下り車線が分かれている道路」で、安定した通信が可能です。日本のキャリアでは主流の方式です。

TDD (Time Division Duplex – 時分割複信)
「上り」と「下り」で同じ周波数を使い、ごく短い時間で切り替えながら通信する方式です。例えるなら「片側交互通行の道路」ですが、コンピュータ制御で瞬時に切り替えるため遅延は感じません。データ通信量に応じて上りと下りの時間配分を柔軟に変えられるため、大容量通信に向いています。WiMAX系のバンド(Band 41)などがこの方式です。

それでは、これらの情報も踏まえて、各キャリアの全バンドを見ていきましょう。

【詳細版】国内4キャリア 5G/4G 全バンド一覧表

各キャリアに割り当てられている5Gおよび4G(LTE)のバンドを全て記載します。「帯域幅」は、そのバンドで利用できる電波の幅のことで、一般的にこの数値が大きいほど一度に多くのデータを運ぶことができ、通信速度が速くなる可能性があります。

プラチナバンド / 楽天パートナー回線

通信規格 周波数帯 バンド 方式 最大帯域幅 通称・備考
NTTドコモ
5G (NR) 28GHz帯 n257 TDD 400MHz ミリ波
4.5GHz帯 n79 TDD 100MHz Sub6 (ドコモ独自)
3.7GHz帯 n78 TDD 100MHz Sub6 (5Gメインバンド)
700MHz帯 n28 FDD 10MHz × 2 4Gからの転用5G
4G (LTE) 3.5GHz帯 Band 42 TDD 40MHz PREMIUM 4G (高速通信)
2.1GHz帯 Band 1 FDD 20MHz × 2 主要バンド (東名阪以外)
1.8GHz帯 Band 3 FDD 20MHz × 2 主要バンド (東名阪)
1.5GHz帯 Band 21 FDD 15MHz × 2 地方都市中心
800MHz帯 Band 19 FDD 15MHz × 2 プラチナバンド
700MHz帯 Band 28 FDD 10MHz × 2 プラチナバンド
au (KDDI)
5G (NR) 28GHz帯 n257 TDD 400MHz ミリ波
4.0GHz帯 n77 TDD 100MHz Sub6 (n78と一体運用)
3.7GHz帯 n78 TDD 100MHz Sub6 (5Gメインバンド)
700MHz帯 n28 FDD 10MHz × 2 4Gからの転用5G
4G (LTE) 3.5GHz帯 Band 42 TDD 40MHz 高速通信 (au Speed Wi-Fi)
2.5GHz帯 Band 41 TDD 50MHz 高速通信 (WiMAX 2+)
2.1GHz帯 Band 1 FDD 20MHz × 2 主要バンド
1.7GHz帯 Band 3 FDD 20MHz × 2 主要バンド
1.5GHz帯 Band 11 FDD 10MHz × 2 補助的なバンド
800MHz帯 Band 18/26 FDD 15MHz × 2 プラチナバンド
700MHz帯 Band 28 FDD 10MHz × 2 プラチナバンド
ソフトバンク
5G (NR) 28GHz帯 n257 TDD 400MHz ミリ波
3.7GHz帯 n77 TDD 100MHz Sub6 (5Gメインバンド)
1.7GHz帯 n3 FDD 20MHz × 2 4Gからの転用5G
700MHz帯 n28 FDD 10MHz × 2 4Gからの転用5G
4G (LTE) 3.5GHz帯 Band 42 TDD 40MHz 高速通信 (AXGP)
2.5GHz帯 Band 41 TDD 30MHz 高速通信 (AXGP)
2.1GHz帯 Band 1 FDD 20MHz × 2 主要バンド
1.7GHz帯 Band 3 FDD 20MHz × 2 主要バンド
1.5GHz帯 Band 11 FDD 10MHz × 2 補助的なバンド
900MHz帯 Band 8 FDD 15MHz × 2 プラチナバンド
700MHz帯 Band 28 FDD 10MHz × 2 プラチナバンド
楽天モバイル
5G (NR) 28GHz帯 n257 TDD 400MHz ミリ波
3.7GHz帯 n77 TDD 100MHz Sub6 (5Gメインバンド)
4G (LTE) 1.7GHz帯 Band 3 FDD 20MHz × 2 自社回線のメインバンド
700MHz帯 Band 28 FDD 5MHz × 2 自社プラチナバンド (順次拡大中)
800MHz帯 Band 18/26 FDD auパートナー回線 (順次終了)

※注: 3G(W-CDMA)は各社でサービス終了が完了、または間近なため本表では割愛しています。帯域幅は最大値であり、地域や利用状況によって変動します。

この詳細情報をどう活かすか?

この詳細な表は、以下のような場面で特に役立ちます。

1. 海外SIMフリースマホの購入時

海外製のスマートフォン、特に日本では正規販売されていないモデルを購入する際に、この表は必須です。スペック表の「対応ネットワーク」とこの表を照らし合わせることで、日本で快適に使えるかを正確に判断できます。

例えば、ドコモ回線で使いたい場合、プラチナバンドであるBand 19に対応しているかは非常に重要です。海外スマホでは非対応のモデルも多いため、購入前の確認を怠らないようにしましょう。

2. 通信速度や電波状況の分析

「なぜこの場所は速度が速いのか/遅いのか」を考察するヒントになります。例えば、お使いのスマホがキャリアアグリゲーション(複数のバンドを束ねて通信する技術)に対応している場合、Band 1とBand 3、Band 42などを束ねて高速通信を実現しています。`NetMonster`などの電波状況を確認できるアプリを使って、今どのバンドに接続しているかを見てみると、より理解が深まります。

3. キャリアごとの強みをより深く理解する

この表を見ると、各社の戦略がより明確に見えてきます。

  • ドコモは、バンド数が多く、特にプラチナバンドのBand 19と5Gのn79という独自バンドでエリア品質を追求しています。
  • auソフトバンクは、FDDの主要バンドに加え、TDDの高速通信バンド(Band 41, 42)をうまく活用して、都市部でのデータ通信容量を確保しています。
  • 楽天モバイルは、Band 3を基盤としつつ、プラチナバンドのBand 28でエリアを拡大していく途上にあります。帯域幅が他社プラチナバンドより狭いため、今後の展開が注目されます。

まとめ:正確な知識で、最適なスマホ環境を

今回は、国内4キャリアが利用する全てのバンドについて、詳細な情報をまとめました。

  • 各キャリアは、プラチナバンド、主要バンド、高速通信用バンドなどを組み合わせてエリアを構築している。
  • 通信方式にはFDDTDDがあり、バンドによって使い分けられている。
  • 海外スマホの購入や、より深い通信環境の理解には、全バンドの情報が不可欠。

少し難しい内容だったかもしれませんが、この知識があれば、あなたはもう「バンド」で迷うことはありません。このページを参考に、ご自身の使い方に最適なスマートフォンとキャリアを選び、快適なデジタルライフをお送りください。

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