「iPhone SE (第3世代)」――。iPhone 13シリーズと同じ「A15 Bionic」チップを搭載した驚異的な処理性能、指紋認証「Touch ID」の安心感と利便性、そして5G対応。多くの人にとって「これで十分」をはるかに超える性能を、最も手に入れやすい価格で実現した、まさにコストパフォーマンスの王様です。
この最高の「相棒」を、さらに賢く、もっとお得に使いこなしたい。毎月の通信費を賢く節約して、その分を趣味や貯蓄、自己投資に回したい。そう考えているあなたにとって、最高の答えがあります。
それが、格安SIM(MVNO)との組み合わせです。
「iPhone SE(第3世代)って、格安SIMでちゃんと使えるの?」 「どの会社のSIMが一番お得?」 「設定とか、私にもできるかな…」
この記事では、そんなあなたのあらゆる疑問や不安に、一つひとつ丁寧にお答えしていきます。失敗しないための「対応バンド」の知識から、具体的な設定方法、そしてあなたにピッタリのおすすめ格安SIMまで、この記事を読めばすべてがわかります。
iPhone SE (第3世代)と格安SIMの相性:基本情報

対応バンドと主要MVNOの対応状況
iPhone SE (第3世代)はSIMフリー版として販売されており、日本国内の主要な通信バンドに幅広く対応しています。以下に対応バンドと主要MVNO系列での利用可能性をまとめました。
iPhone SE (第3世代) 対応バンド
通信規格 | 対応バンド |
---|---|
5G | n1, n2, n3, n5, n7, n8, n12, n20, n25, n28, n30, n38, n40, n41, n48, n66, n77, n78, n79 |
4G LTE | Band 1, 2, 3, 4, 5, 7, 8, 11, 12, 13, 17, 18, 19, 20, 21, 25, 26, 28, 30, 32, 34, 38, 39, 40, 41, 42, 48, 66 |
3G | Band 1, 2, 4, 5, 8 |
主要MVNO系列との対応状況
MVNO系列 | 対応状況 | 主要バンド | 利用可能性 |
---|---|---|---|
ドコモ系 | ◎ | Band 1, 3, 19, 21, 28 5G Band n28, n78, n79 | 問題なく利用可能 |
au系 | ◎ | Band 1, 11, 18, 26, 28 5G Band n3, n28, n40, n77, n78 | 問題なく利用可能 |
ソフトバンク系 | ◎ | Band 1, 3, 8, 11, 28 5G Band n3, n28, n77, n78 | 問題なく利用可能 |
iPhone SE (第3世代)は全ての主要キャリア系列のMVNOで快適に利用可能です。特に重要なプラチナバンド(Band 19:ドコモ、Band 18/26:au、Band 8:ソフトバンク)にもしっかり対応しているため、電波の受信感度や通信エリアに関する心配はありません。
SIMロック解除の必要性
2021年10月以降に発売されたiPhone SE (第3世代)は、原則としてSIMロックがかかっていません。ただし、購入時期や購入場所によって状況が異なるため、以下を確認してください。
SIMロック解除が不要なケース
- Apple Storeで購入したSIMフリー版
- 2021年10月以降にキャリアで購入した端末(原則SIMロックなし)
SIMロック解除が必要な可能性があるケース
- 2021年10月以前に購入した中古端末
- 特定の割引プログラム適用で購入した端末
SIMロック状況の確認方法
- 設定アプリを開く
- 「一般」→「情報」をタップ
- 「SIMロック」の項目を確認
- 「SIMロックなし」と表示されていれば解除不要
SIMロック解除の方法
- オンライン手続き:各キャリアのマイページから無料で解除可能
- 店舗手続き:手数料3,300円が発生
格安SIMを契約してから利用開始するまでの一般的な流れ

iPhone SE (第3世代)で格安SIMを利用開始するまでの流れを、初心者の方にも分かりやすく説明します。
ステップ1: 事前準備
- 現在の契約内容の確認(解約金、MNP予約番号の取得など)
- iPhone SE (第3世代)のSIMロック状況確認
- 利用したいMVNOの選定
ステップ2: MVNO申し込み
- 選択したMVNOの公式サイトで申し込み
- 本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカードなど)のアップロード
- 支払い方法の設定(クレジットカード、口座振替など)
- MNP予約番号の入力(番号そのままで乗り換える場合)
ステップ3: SIMカード到着・開通手続き
- SIMカード到着(通常2-4日)
- 開通手続きの実行(オンラインまたは電話)
- 既存回線の自動解約
ステップ4: iPhone設定
- iPhone SE (第3世代)にSIMカードを挿入
- 初期設定とアクティベーション
- インターネット接続の確認
全体で約1週間程度で利用開始できます。
iPhone SE (第3世代)におすすめの格安SIM
iPhone SE (第3世代)と相性の良い、おすすめMVNOを厳選してご紹介します。
mineo(マイネオ)
特徴
- トリプルキャリア対応(ドコモ/au/ソフトバンク回線選択可能)
- 独自のデータシェアサービス「パケットギフト」「フリータンク」
- 5G対応オプションあり
- iPhoneユーザー向けサポートが充実
iPhone SE (第3世代)での利用メリット
- Touch IDとの組み合わせで快適な認証
- コンパクトサイズながら十分な通信速度を確保
- iPhoneの長期利用に適した安定したサービス
- データシェア機能でファミリー利用にも最適
料金プラン例(マイピタ)
- 1GB: 月額 1,298円
- 5GB: 月額 1,518円
- 10GB: 月額 1,958円
- 20GB: 月額 2,178円(通話定額オプションは別途)
mineo公式サイトで詳細をチェック
mineo(マイネオ)IIJmio(アイアイジェイミオ)
特徴
- 業界最安水準の料金設定
- 技術力と通信品質に定評あり
- eSIM対応でデュアルSIM運用可能
- iPhone動作確認済み端末を公開
iPhone SE (第3世代)での利用メリット
- 圧倒的なコストパフォーマンス
- A15 Bionicチップの性能を活かした快適な通信
- eSIM対応でビジネス・プライベートの使い分けが可能
- 安定した通信品質でiOSアップデートも安心
料金プラン例(ギガプラン – ドコモ回線/au回線共通)
- 2GB: 月額 850円
- 4GB: 月額 1,060円
- 8GB: 月額 1,500円
- 15GB: 月額 1,800円
- 20GB: 月額 2,000円(通話定額オプションは別途)
IIJmio公式サイトで詳細をチェック
IIJmioJ:COM MOBILE
特徴
- au回線を利用した高品質な通信
- データ繰り越し対応
- J:COMサービス利用者は特別割引あり
- iPhone設定サポートが充実
iPhone SE (第3世代)での利用メリット
- au回線の安定した通信品質
- データ繰り越しで無駄なく利用
- iPhone専用の設定サポートで安心
- J:COM既存ユーザーならさらにお得
料金プラン例(データ盛)
- 1GB: 月額 1,078円
- 5GB: 月額 1,628円
- 10GB: 月額 2,178円
- 20GB: 月額 2,728円(J:COM対象サービス加入でデータ容量増量)
J:COM MOBILE公式サイトで詳細をチェック
J:COM MOBILENUROモバイル
特徴
- 独自の高速化技術「NEOエンジン」搭載
- SNSデータフリーオプション
- NEOプランでは専用帯域で安定通信
- ソニーグループの信頼性
iPhone SE (第3世代)での利用メリット
- 高速通信でiOSの機能を最大限活用
- SNSデータフリーでソーシャルメディア使い放題
- 独自技術による安定した通信品質
- コンパクトなiPhoneに最適化されたサービス
料金プラン例(バリュープラス)
- 3GB: 月額 792円
- 5GB: 月額 990円
- 8GB: 月額 1,485円
- 15GB: 月額 2,090円
- 20GB: 月額 2,690円(通話定額オプションは別途)
NUROモバイル公式サイトで詳細をチェック
NUROモバイルイオンモバイル
特徴
- 豊富な料金プラン(0.5GB~50GB)
- 全国イオン店舗でのサポート対応
- シェアプランで家族利用にも最適
- 60歳以上向け特別プランあり
iPhone SE (第3世代)での利用メリット
- 柔軟な料金プランで最適なコストで利用
- 全国店舗でのiPhone設定サポート
- 家族でのシェア利用も可能
- シニア世代にも優しいサポート体制
料金プラン例(音声プラン)
- 0.5GB: 月額 858円
- 2GB: 月額 1,078円
- 10GB: 月額 1,958円
- 20GB: 月額 3,058円(その他、細かくデータ容量が選べます。通話定額オプションは別途)
イオンモバイル公式サイトで詳細をチェック
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格安SIMでiPhone SE (第3世代)を使うメリット・デメリット

メリット
1. 大幅な通信費削減 キャリアの月額7,000-9,000円から、格安SIMなら月額1,000-3,000円程度に削減可能。iPhone SE (第3世代)の購入費用を考慮しても、年間で5-8万円の節約効果があります。
2. iPhoneの魅力を維持したまま節約 A15 Bionicチップの高性能、Touch IDの便利さ、長期間のiOSサポートなど、iPhone SE (第3世代)の魅力は全て維持されます。
3. 自由度の高いプラン選択 自分の使用パターンに合わせて最適なデータ容量を選択でき、無駄な料金を払う必要がありません。
4. 契約期間の縛りが少ない 多くのMVNOでは最低利用期間が短いまたは縛りなしで、気軽に試すことができます。
5. Apple サービスとの連携は継続 iCloud、App Store、Apple Music、FaceTimeなど、Apple純正サービスは全て継続利用可能です。
6. 長期利用に適したコストパフォーマンス iPhone SE (第3世代)は長期間の利用が見込めるため、格安SIMとの組み合わせで長期的な大幅なコスト削減が実現できます。
デメリット
1. 初期設定の手間 Androidに比べて設定は簡単ですが、プロファイルのインストールなど、多少の設定作業が必要です。
2. キャリア固有サービスの制限 キャリアメール、キャリア決済、店舗での手厚いサポートなど、一部キャリア専用サービスが利用できなくなります。
3. 通信速度の時間帯変動 昼休みや夕方などの混雑時間帯に通信速度が低下する場合があります。ただし、iPhone SE (第3世代)の処理能力により、一般的な用途には十分です。
4. 家族割引の適用外 キャリアの家族割引が適用されないため、家族全体での料金比較が必要です。
5. 5G対応の制限 一部MVNOでは5G通信が利用できない、または追加料金が必要な場合があります。
iPhone SE (第3世代)で格安SIMを使う際の初期設定ガイド
iPhone SE (第3世代)での格安SIM設定は、プロファイルのインストールという簡単な方法で行えます。
設定手順
ステップ1: SIMカードの挿入
- iPhone SE (第3世代)の電源を切る
- SIMトレイを取り出す(SIMピンを使用)
- 新しいSIMカードをセット
- SIMトレイを元に戻す
- 電源を入れる
ステップ2: Wi-Fi接続
- 設定アプリを開く
- 「Wi-Fi」をタップ
- 利用可能なWi-Fiネットワークに接続 (プロファイルダウンロードにインターネット接続が必要)
ステップ3: 構成プロファイルのダウンロード 各MVNOの公式サイトから構成プロファイルをダウンロードします。
主要MVNO別プロファイル取得先
mineoの場合
- Safari でhttps://support.mineo.jp/setup/guide/ios_network.htmlにアクセス
- 契約したプラン(ドコモ/au/ソフトバンク)を選択
- 「プロファイルをダウンロード」をタップ
IIJmioの場合
- Safari でhttps://www.iijmio.jp/hdd/devices/config.htmlにアクセス
- 「構成プロファイル」をタップしてダウンロード
ステップ4: プロファイルのインストール
- 「設定」アプリを開く
- 「一般」をタップ
- 「VPNとデバイス管理」をタップ
- ダウンロードしたプロファイルをタップ
- 「インストール」をタップ
- パスコードを入力
- 「インストール」を再度タップ
- 「完了」をタップ
ステップ5: 接続確認
- Wi-Fiを切断
- モバイルデータ通信でインターネット接続を確認
- 通話とSMSの動作確認
設定完了まで約10分程度です。
よくある質問(FAQ形式)

Q1: iPhone SE (第3世代)で格安SIMを使うと、App Storeからアプリをダウンロードできますか?
A1: 全く問題なくダウンロード可能です。App Store、iCloud、Apple Music、FaceTimeなど、Apple純正サービスは全て継続利用できます。格安SIMに変更してもApple IDや購入済みアプリ、データの同期に影響はありません。ただし、キャリア決済は利用できなくなるため、クレジットカードやiTunesカードでの支払いに変更する必要があります。
Q2: iPhone SE (第3世代)の5G通信は格安SIMでも利用できますか?
A2: 多くのMVNOで5G通信に対応していますが、MVNOによって対応状況が異なります。mineo、IIJmio、NUROモバイルなどは5Gオプションを提供しており、iPhone SE (第3世代)の5G対応バンドを活用できます。ただし、5G利用には別途オプション料金が必要な場合があるので、各MVNOの料金プランを確認してください。
Q3: Touch IDは格安SIMでも正常に動作しますか?
A3: Touch IDの動作に全く影響ありません。Touch IDはiPhone本体の機能であり、SIMカードには依存しないため、格安SIMに変更してもこれまで通り快適に利用できます。App Store、Apple Pay、各種アプリでの認証も従来通り使用可能です。
Q4: iOSアップデートは格安SIMでも問題なく行えますか?
A4: iOSアップデートは全く問題ありません。アップデートはAppleから直接配信されるため、どのキャリアやMVNOを使用していても影響を受けません。iPhone SE (第3世代)は長期間のiOSサポートが見込まれており、格安SIMでも安心して最新バージョンにアップデートできます。
Q5: 格安SIMに変更後、元のキャリアに戻すことはできますか?
A5: いつでも元のキャリアに戻すことが可能です。iPhone SE (第3世代)はSIMフリー端末なので、どのキャリアでも利用できます。ただし、新規契約扱いになるため、以前のプランや家族割引が適用されない場合があります。また、多くのMVNOは最低利用期間が短いか契約期間の縛りがないため、気軽に試すことができます。
Q6: デュアルSIM機能は格安SIMでも使えますか?
A6: iPhone SE (第3世代)はeSIMに対応しているため、物理SIM + eSIMのデュアルSIM運用が可能です。IIJmioやmineoなどはeSIMプランも提供しているので、仕事用とプライベート用を使い分けたり、データ通信専用の格安プランと通話専用プランを組み合わせることもできます。
まとめ
iPhone SE (第3世代)を格安SIMで利用することで、Apple A15 Bionicチップの高性能とTouch IDの便利さを維持しながら、年間5-8万円の通信費削減が可能です。豊富な対応バンドにより、どのMVNO系列でも安心して利用でき、設定も構成プロファイルのインストールだけで簡単に完了します。
初期設定の手間や一部キャリアサービスの制限などのデメリットはありますが、iPhone SE (第3世代)の長期利用を考えると、格安SIMとの組み合わせによるコストメリットは非常に大きいと言えるでしょう。
おすすめのMVNO選択指針
- コスト最重視: IIJmio、NUROモバイル
- サポート重視: mineo、イオンモバイル
- 通信品質重視: J:COM MOBILE、NUROモバイル
- 家族利用: mineo、イオンモバイル
iPhone SE (第3世代)のコストパフォーマンスをさらに高めるため、まずは気になるMVNOの公式サイトで詳細な料金プランを確認し、自分の使用パターンに最適なプランを見つけてください。多くのMVNOでは契約期間の縛りが少ないため、気軽に試すことができます。