今回は、高いコストパフォーマンスとハイエンド級の性能を両立させ、多くのスマートフォンユーザーから注目を集めているXiaomi 13T Proについて、徹底的に深掘りしていきます。Dimensity 9200+の強力なSoC、ライカ監修のカメラ、120Wの超高速充電など、魅力的な要素が満載のこのモデルは、果たしてあなたのニーズに合致する究極のスマートフォンなのでしょうか？
Xiaomi 13T Proは、最新のフラッグシップモデルに匹敵する処理性能とカメラ機能を、より魅力的な価格で提供することを目指した一台です。特に、カメラに定評のあるライカとの協業は、写真愛好家からの期待も大きいでしょう。また、ゲームを頻繁にプレイする方や、一日中スマホを酷使するビジネスパーソンにとっても、その強力なプロセッサと高速充電は大きなメリットとなります。
この記事でわかること
この記事では、Xiaomi 13T Proの購入を検討している、または興味を持っている一般ユーザーの皆さんが抱えるであろう疑問を解消するため、以下の点を詳しく解説します。
- 主要スペックとベンチマークスコア: Dimensity 9200+がもたらす実際の処理性能とゲーム体験
- バッテリーと充電速度: 実使用でのバッテリー持ちと120W急速充電の驚異的な恩恵
- ライカ監修カメラの真価: 写真・動画撮影性能の詳細と作例、他社ハイエンドモデルとの比較
- 日本版とグローバル版の違い: おサイフケータイ（FeliCa）の有無とキャリア対応バンド
- 実際の使用感: ディスプレイ、音質、その他の便利機能
- 購入時の注意点: 付属品、技適、保証体制
- どんな人におすすめか？: Xiaomi 13T Proが最適なユーザー層
この記事を読み終える頃には、Xiaomi 13T Proがあなたにとって「買い」のスマートフォンなのか、あるいは別の選択肢を検討すべきなのか、明確な答えが見つかるはずです。それでは、早速見ていきましょう！
1. Xiaomi 13T Proの主要スペックを徹底解説
1.1 基本スペック表
| 項目 | 仕様 |
| SoC（プロセッサ） | MediaTek Dimensity 9200+ |
| ディスプレイ | 6.67インチ 有機EL（AMOLED）ディスプレイ、144Hzリフレッシュレート、最大輝度 2600nit (ピーク時) |
| メモリ（RAM） | 8GB / 12GB |
| ストレージ（ROM） | 256GB / 512GB / 1TB |
| バッテリー容量 | 5000mAh |
| 充電速度 | 120W Xiaomi HyperCharge（急速充電） |
| 本体サイズ | 高さ: 約162.2mm x 幅: 約75.7mm x 厚さ: 約8.5mm |
| 重さ | 約206g |
| 防水・防塵性能 | IP68 |
Xiaomi 13T Proは、MediaTekの最新ハイエンドSoCであるDimensity 9200+を搭載し、まさにフラッグシップに相応しい処理性能を誇ります。ディスプレイは6.67インチの大型AMOLEDで、144Hzという非常に高いリフレッシュレートに対応しており、滑らかな視覚体験を提供します。バッテリーは5000mAhと大容量で、120Wの超高速充電に対応している点が大きな魅力です。防水・防塵性能もIP68と最高等級で、日常使いでの安心感も抜群です。
1.2 ベンチマークスコアで見るゲーム・処理性能
Dimensity 9200+は、Qualcomm Snapdragon 8 Gen 2に匹敵、あるいは一部で上回るほどの高い処理能力を持つSoCです。
- AnTuTu ベンチマークスコア: 約1,500,000点～1,600,000点以上
- Geekbench 6 スコア: シングルコア 約1,200点～1,300点、マルチコア 約4,000点～4,200点
これらのスコアは、まさに現行のAndroidスマートフォンにおける最高峰クラスの性能を示しています。これにより、最新の重い3Dゲームも非常に快適に動作します。
実際のゲームプレイでの快適性（重いゲームも快適か？）
- 原神: 最高画質設定でも、ほとんどのシーンで50～60fpsを安定して維持します。広大なフィールドの探索や激しい戦闘でも、カクつきやフレームレートの大きな低下はほとんど感じられません。30分程度のプレイでは若干の発熱が見られますが、パフォーマンスが著しく低下するほどではありません。
- PUBG Mobile: HDRグラフィック設定でウルトラHDフレームレートを選択しても、非常に滑らかに動作します。射撃や移動時のレスポンスも良く、競技性の高いゲームでもストレスなくプレイできます。発熱も原神ほどではなく、長時間プレイしても安定した性能を維持できます。
Xiaomi 13T Proは、ゲーマーにとっても非常に満足度の高い一台と言えるでしょう。高性能なSoCと効率的な冷却システム（後述）が、快適なゲーム体験を支えています。
1.3 バッテリー持ちは？充電速度は？実使用でのバッテリー持続時間レビュー
5000mAhという大容量バッテリーは、日常使いにおいて十分な持続時間を提供します。
- 実使用でのバッテリー持続時間レビュー:
- 通常使用（Web閲覧、SNS、動画視聴など）: 1日半から2日間は充電なしで持つことが多いです。朝100%にして出かければ、夜に帰宅しても50%以上残っていることも珍しくありません。
- ヘビーユース（ゲーム、動画編集、長時間ナビなど）: 重い3Dゲームを連続で2時間プレイしたり、高画質動画の編集を行ったりすると、約6～8時間程度でバッテリーが枯渇することがあります。しかし、一般的な使い方であれば、充電を気にすることなく1日を過ごせるでしょう。
- 付属充電器と急速充電の恩恵:Xiaomi 13T Proの最大のバッテリーに関する魅力は、何と言っても付属の120W Xiaomi HyperCharge充電器です。この充電器を使用すれば、驚くほど短時間でフル充電が可能です。
- 充電時間: 0%から100%まで、わずか約19分で充電が完了します。
- 利便性: 朝の忙しい時間や、外出前のちょっとした空き時間でも、コーヒーを淹れている間にバッテリーを大幅に回復させることが可能です。例えば、たった5分の充電で約30%〜40%程度まで回復するため、急な外出でもバッテリー切れの心配が格段に減ります。この超高速充電は、一度体験すると手放せなくなるほどの利便性をもたらします。
2. カメラ性能を深掘り：ライカ監修の真価とは？
Xiaomi 13T Proは、ドイツの老舗カメラメーカーであるライカが監修したカメラシステムを搭載しており、その描写力に大きな注目が集まっています。
2.1 ライカ監修カメラの特長と作例
Xiaomi 13T Proの背面カメラは、50MPのメインカメラを筆頭に、超広角、望遠の3眼構成となっています。
- メインカメラ:
- スペック: 50MP、F値1.9、24mm相当、1/1.28インチセンサー、光学式手ブレ補正（OIS）搭載。
- 作例: 日中の風景撮影では、細部の描写力が非常に高く、葉っぱ一枚一枚のディテールや遠景の建物の模様まで鮮明に捉えます。特にライカ監修による色味は、温かみがありながらもリアルな発色で、記憶に残る写真を生成します。ポートレート撮影では、被写体の肌の質感や髪の毛の描写も自然で、背景のボケも美しく表現されます。
- 超広角カメラ:
- スペック: 12MP、F値2.2、15mm相当。
- 作例: 広大な景色や建築物をダイナミックに写し出すのに最適です。歪み補正も優秀で、画面端の被写体も不自然な伸びがなく、自然な広角写真が楽しめます。旅行先での雄大な風景や、大人数での集合写真などで活躍するでしょう。
- 望遠カメラ:
- スペック: 50MP、F値1.9、50mm相当、光学2倍ズーム、光学式手ブレ補正（OIS）搭載。
- 作例: 光学2倍ズームは、被写体を自然な形で引き寄せてくれます。カフェで向かい合う友人の表情を切り取ったり、少し離れた場所にある花のディテールを捉えたりする際に非常に便利です。デジタルズームと組み合わせることで最大20倍まで拡大できますが、画質を重視するなら光学ズーム内での使用がおすすめです。
- Leica Authentic / Leica Vibrantモードの違い:Xiaomi 13T Proのカメラには、「Leica Authentic」と「Leica Vibrant」という2つの写真スタイルが用意されています。
- Leica Authentic: ライカ伝統の描写を再現したモードです。自然で落ち着いた色味、ややコントラスト高めの描写が特徴で、光と影の表現が非常に豊かです。作品性の高い写真を撮りたい場合や、被写体本来の色を忠実に再現したい場合に適しています。
- Leica Vibrant: Xiaomiとライカのコラボレーションによって生まれたモードで、Authenticよりも鮮やかで印象的な色味になります。SNS映えするような、華やかで明るい写真を撮りたい場合に最適です。食べ物や花、鮮やかな風景などを撮影する際に威力を発揮します。
- 夜景モード、ポートレートモードの評価:
- 夜景モード: 暗所での撮影でもノイズを効果的に抑制し、明るく鮮明な写真を生成します。光源のフレアも抑えられており、夜景のディテールも失われません。手持ちでの撮影でも、OISとアルゴリズムの組み合わせにより、ブレの少ないクリアな写真が撮れます。
- ポートレートモード: 背景のボケ味は非常に自然で、被写体と背景の境界線も正確に認識されます。肌の質感も滑らかに表現され、人物を魅力的に写し出すことができます。複数のライカフィルターも用意されており、表現の幅が広がります。
2.2 動画撮影性能
Xiaomi 13T Proは、動画撮影においても高い性能を発揮します。
- 対応解像度とフレームレート:
- 最大8K 24fpsでの動画撮影に対応しています。
- 一般的な用途では4K 60fpsが非常に滑らかで実用的です。
- フルHD（1080p）では最大60fpsで撮影可能です。
- 手ブレ補正の有無と効果:メインカメラと望遠カメラにはOIS（光学式手ブレ補正）が搭載されており、歩きながらの撮影や少し手元が揺れる状況でも、比較的安定した映像を記録できます。さらにEIS（電子式手ブレ補正）も併用されるため、より強力なブレ補正が期待できます。例えば、日常のVlog撮影や、動きの多い子供の運動会などでも、見やすい映像を残すことができるでしょう。激しい動きを伴うシーンでは、ジンバルとの併用を検討すると、さらにプロのような滑らかな映像が撮影可能です。
2.3 他社ハイエンドモデルとのカメラ性能比較
iPhone 15 Pro MaxやGalaxy S24 Ultraといった、同価格帯あるいはそれ以上の競合モデルと比較すると、Xiaomi 13T Proのカメラには以下のような特徴が見られます。
- 強み:
- ライカ監修の色味: 特にLeica Authenticモードは、iPhoneやGalaxyとは異なる、独特の深みと温かみのある色表現を提供し、写真に個性をもたらします。
- メインセンサーのサイズ: 比較的大型のセンサーを搭載しており、特に暗所での光の取り込みやボケ味の自然さにおいて優位性があります。
- コストパフォーマンス: 同等のカメラ性能を持つ他社フラッグシップモデルと比較して、価格が抑えられている点は大きな魅力です。
- 弱み:
- 超望遠性能: iPhoneやGalaxyのPro Max/Ultraモデルが持つ強力な超望遠（光学5倍～10倍以上）と比べると、Xiaomi 13T Proの光学2倍望遠はズーム範囲で劣ります。遠くの被写体をクローズアップしたい場合には物足りなさを感じるかもしれません。
- 動画撮影の安定性: 一般的な日常使いでは十分ですが、プロフェッショナルな動画撮影において、iPhoneが提供するような映像編集のしやすさや、より高度なブレ補正、マイク性能といった部分では一日の長があるかもしれません。
- ソフトウェア処理の成熟度: 長年の経験を持つAppleやSamsungと比較すると、AIによる画像処理やノイズリダクションのアルゴリズムにおいて、わずかな差を感じる場面もあるかもしれません。
総合的に見て、Xiaomi 13T Proのカメラは、ライカの個性を楽しみたい写真愛好家や、日常のあらゆるシーンを美しく記録したいユーザーにとって、非常に満足度の高い選択肢となるでしょう。
3. 日本版とグローバル版の違い、そして「おサイフケータイ」は？
Xiaomi 13T Proを購入する際に最も注意すべき点の一つが、日本版とグローバル版の違いです。特に、日本国内での使用を考えている場合は、この違いをしっかりと理解しておく必要があります。
3.1 Xiaomi 13T Pro 日本版とグローバル版の比較
| 項目 | Xiaomi 13T Pro 日本版 | Xiaomi 13T Pro グローバル版 |
| 対応Band | ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルの主要バンド対応（Band 1/3/8/19など） | 日本の主要バンドに非対応の可能性あり（特にBand 19など） |
| おサイフケータイ（FeliCa） | 対応 | 非対応 |
| ROM（ストレージ）容量 | 256GB / 512GB (日本での展開状況による) | 256GB / 512GB / 1TB (より多くの選択肢がある場合が多い) |
| 価格帯 | キャリア割引などにより実質価格が異なる場合あり | 一般的にSIMフリーモデルとして販売、為替変動の影響を受ける |
- 対応Band（特にキャリア回線との相性）:日本版は、ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルといった国内キャリアの主要な通信バンドにしっかりと対応しています。特に重要なのは、ドコモのプラチナバンドであるBand 19や、auのBand 18/26などに対応している点です。これにより、郊外や山間部でも安定した通信が期待できます。一方、グローバル版は、日本のキャリアバンドに完全に対応していない場合があります。特にBand 19など、特定の重要なバンドに非対応の場合、都市部では問題なくとも、地方で電波を掴みにくいといった問題が発生する可能性があります。
- おサイフケータイ（FeliCa）の有無:これが日本版のXiaomi 13T Proにおける最大のメリットであり、グローバル版との決定的な違いです。日本版のみFeliCaに対応しており、SuicaやiD、QUICPayなどの非接触決済サービス（おサイフケータイ）を利用できます。 日本で日常生活を送る上で、FeliCaの有無はスマートフォンの利便性を大きく左右するため、この点は非常に重要です。グローバル版では、どれだけ高性能であってもFeliCaは利用できません。
- ROM（ストレージ）容量の選択肢:日本版は、一般的に256GBや512GBのモデルが中心に展開されることが多いです。グローバル版では、一部の地域で1TBモデルなどのより大容量の選択肢が提供される場合があります。しかし、ほとんどのユーザーにとって256GBや512GBで十分でしょう。
- 価格帯の違い:日本版は、家電量販店やキャリア、MVNOを通じて販売され、キャンペーンや割引が適用されることで、購入時期によっては実質価格が大きく変動することがあります。グローバル版は、主に海外通販サイトや並行輸入業者を通じて販売されるため、為替レートや輸入諸税の影響を受け、価格が変動します。
3.2 日本発売日と購入方法
Xiaomi 13T Proの日本での発売日は、2023年12月8日でした。
- 現在の入手可能性と注意点:現在、Xiaomi 13T Proは、以下の主要なチャネルで購入可能です。
- Xiaomi公式ストア: 定価での購入が可能で、最も確実に正規品を入手できます。
- 家電量販店: ビックカメラ、ヨドバシカメラなどの主要家電量販店で取り扱いがあります。ポイント還元や独自のキャンペーンが行われることもあります。
- MVNO: 一部のMVNO（モバイルバーチャルネットワークオペレーター）でもセット販売が行われていることがあります。通信契約と合わせて割引が適用される場合があるので、乗り換えを検討している方にはお得な選択肢となるでしょう。
- 注意点: 在庫状況は時期によって変動するため、購入前には各ストアのウェブサイトで確認することをおすすめします。また、セール期間を狙うことで、よりお得に購入できる可能性もあります。
3.3 おサイフケータイは使える？
はい、Xiaomi 13T Proの日本版であれば、おサイフケータイ（FeliCa）が利用可能です。 Suica、PASMO、iD、QUICPay、楽天Edy、WAON、nanacoなど、主要な非接触決済サービスに対応しています。これは、電車に乗る際やコンビニでの買い物など、日常のあらゆるシーンで非常に便利です。
グローバル版を購入する場合は、FeliCaに対応していないため、おサイフケータイ機能は使えません。 日本での利用を前提とするならば、多少価格が高くても日本版を選ぶべき理由がここにあります。誤ってグローバル版を購入しないよう、購入時には製品名とFeliCa対応の有無をしっかりと確認してください。
4. 実際の使用感レビュー：ディスプレイ、音質、その他機能
Xiaomi 13T Proは、日々の使用においてどのような体験を提供してくれるのでしょうか。ディスプレイの視覚体験、音質、そしてその他の便利な機能について掘り下げていきましょう。
4.1 ディスプレイの美しさ
Xiaomi 13T Proの6.67インチAMOLEDディスプレイは、その高いスペック通りの美しい表示を実現しています。
- 高リフレッシュレートの恩恵:144Hzという非常に高いリフレッシュレートは、スマートフォンの操作感を劇的に向上させます。ウェブページのスクロール、アプリの切り替え、SNSのタイムライン閲覧など、あらゆる動作が驚くほど滑らかです。特に、対応するゲームでは、より高フレームレートでのプレイが可能となり、残像感の少ないクリアな映像でゲームの世界に没入できます。一度144Hzの滑らかさを体験すると、60Hzのディスプレイには戻れないと感じるでしょう。
- 色表現と明るさ:このディスプレイは、12bitの色深度に対応しており、約680億色もの豊かな色彩を表現できます。これにより、写真や動画コンテンツが非常に鮮やかに、そしてリアルに表示されます。DCI-P3広色域にも対応しており、プロフェッショナルな映像制作にも耐えうる色精度を持っています。最大輝度はピーク時2600nitと非常に高く、日差しの強い屋外でも画面の内容をはっきりと視認できます。HDR10+やDolby Visionにも対応しているため、対応するコンテンツを視聴する際には、引き締まった黒と明るいハイライトが共存する、ダイナミックな映像体験を楽しむことができます。
4.2 イヤホンジャックは？ワイヤレス充電は？現行モデルの仕様を正確に記載
- イヤホンジャックの有無:残念ながら、Xiaomi 13T Proには3.5mmイヤホンジャックは搭載されていません。有線イヤホンを使用したい場合は、USB-Cto3.5mm変換アダプターを別途用意する必要があります。
- ワイヤレス充電の有無:Xiaomi 13T Proは、ワイヤレス充電には対応していません。充電は付属の120W有線急速充電器を使用して行う形になります。これは、超高速有線充電に特化し、コストと薄型化を両立させるための設計思想と考えられます。
- Bluetooth接続の安定性:Bluetooth 5.4に対応しており、ワイヤレスイヤホンやその他のBluetooth機器との接続は非常に安定しています。最新のコーデックにも対応しているため、高音質のワイヤレスオーディオ体験が可能です。接続が途切れることはほとんどなく、ストレスなく音楽や通話を楽しむことができます。
4.3 デュアルSIM対応のメリット
Xiaomi 13T Proは、物理SIM（nanoSIM）とeSIMのデュアルSIMに対応しています。
- デュアルSIMの利用方法（eSIM対応の有無も含む）:物理SIMスロットが1つと、eSIM（Embedded SIM）に対応しているため、2つの異なる電話番号やデータプランを同時に利用できます。
- 利便性:
- 仕事用とプライベート用: 一台のスマートフォンで仕事とプライベートの連絡先を分けたい場合に非常に便利です。
- 通信料金の最適化: 音声通話はA社の格安プラン、データ通信はB社の大容量プラン、といったように、それぞれのキャリアの良いとこ取りをして通信料金を最適化することが可能です。
- 海外渡航時: 海外では現地キャリアのeSIMをダウンロードして利用し、日本のSIMは着信専用として残しておく、といった使い方もできます。これにより、海外でのローミング料金を抑えつつ、連絡手段を確保できます。
4.4 その他の注目機能
- 冷却性能（ゲーム時の発熱など）:Dimensity 9200+という高性能SoCを搭載しているにもかかわらず、Xiaomi 13T Proの冷却システムは非常に優れています。長時間のゲームプレイや4K動画の撮影、高負荷なアプリの利用時でも、本体の発熱は比較的穏やかです。熱がこもりにくい設計になっているため、サーマルスロットリング（熱による性能低下）が発生しにくく、パフォーマンスを安定して維持することができます。これにより、重いゲームでも長時間快適にプレイし続けることが可能です。
- 映像出力対応の有無:Xiaomi 13T Proは、USB-Cからの外部ディスプレイ出力（DisplayPort Alternate Mode）には対応していません。そのため、スマートフォンを外部モニターに直接接続してデスクトップモードのように利用することはできません。映像を大画面で楽しみたい場合は、Miracastなどのワイヤレス接続を利用する必要があります。
- 結露に関する報告と対策（もしあれば）:Xiaomi 13T Proに関する広範な結露の報告は、特に見受けられません。スマートフォン全般に言えることですが、急激な温度変化（例えば、寒い屋外から暖かい室内への移動）や、湿度の高い環境での使用は、内部に結露が発生する原因となる可能性があります。もし結露が疑われる場合は、電源を切り、乾燥した場所でしばらく放置することが推奨されます。
5. Xiaomi 13T Proの付属品と注意点
購入前に確認しておきたい付属品と、グローバル版を購入する際の重要な注意点について解説します。
5.1 同梱品一覧
Xiaomi 13T Proは、ユーザーフレンドリーな付属品が充実しています。
- 充電器の有無:はい、120W Xiaomi HyperChargeに対応した急速充電器が同梱されています。そのため、別途高出力の充電器を購入する必要がなく、箱を開けてすぐに超高速充電の恩恵を享受できます。
- 保護ケースの有無:はい、クリアタイプの純正保護ケースが同梱されています。購入後すぐに本体を傷や汚れから保護できるため、非常に嬉しいポイントです。ケースの質も悪くなく、安心して使用できます。
5.2 購入時に注意すべき点
- 技適マークについて（グローバル版購入時）:日本国内で無線通信機器を使用する際は、電波法によって「技術基準適合証明（技適マーク）」が付与されている必要があります。日本版のXiaomi 13T Proには技適マークが付与されていますが、グローバル版には通常付与されていません。技適マークのないスマートフォンを日本国内で日常的に使用することは電波法違反となる可能性があります。旅行目的など、一時的な使用は許容される場合がありますが、常用は推奨されません。そのため、日本国内でXiaomi 13T Proを日常的に使用する予定であれば、必ず技適マークが付与されている「日本版」を購入するようにしてください。
- 保証と修理体制:Xiaomi 13T Proの日本版は、購入元（家電量販店、キャリア、Xiaomi公式ストアなど）によって保証期間や修理窓口が異なります。
- 保証期間: 一般的に購入から1年間がメーカー保証期間となります。
- 修理窓口: Xiaomi Japanのサポートセンターが窓口となります。購入した店舗やキャリアに相談することも可能です。
- 修理費用: 保証期間内であれば、メーカー側の初期不良や自然故障は無償修理の対象となります。落下や水没など、ユーザーの過失による故障は有償修理となります。修理費用は故障内容によって大きく異なりますが、部品代と工賃がかかります。グローバル版を並行輸入などで購入した場合、日本国内での正規保証や修理サポートは基本的に受けられません。故障した場合は、購入した海外の販売店に送り返すか、自己負担で修理業者を探す必要があります。この点も、日本版を選択すべき重要な理由の一つです。
6. Xiaomi 13T Proはどんな人におすすめ？
これまで解説してきたXiaomi 13T Proの特性を踏まえ、このスマートフォンがどのようなユーザーに最適なのか、そして逆にどのような人には向かない可能性があるのかをまとめます。
おすすめポイントのまとめ
Xiaomi 13T Proは、以下のようなユーザーに特におすすめできる一台です。
- ゲームを快適にプレイしたいゲーマー: Dimensity 9200+の強力な処理性能と優れた冷却性能、そして144Hzの高リフレッシュレートディスプレイは、最新の重い3Dゲームを最高画質で快適に楽しみたいユーザーに最適です。
- 写真撮影にこだわりたい方: ライカ監修のカメラは、特にLeica Authenticモードでの深みのある色表現や、高解像度でのディテール描写が魅力的です。日常のスナップから作品撮りまで、幅広いシーンで美しい写真を残したい方におすすめです。
- バッテリーの持ちと充電速度を重視する方: 5000mAhの大容量バッテリーと、驚異的な120W急速充電の組み合わせは、バッテリー切れの心配を最小限に抑え、短時間で充電を完了させたいヘビーユーザーにとって非常に大きなメリットとなります。
- コストパフォーマンスの高いハイエンドモデルを探している方: 最新のフラッグシップモデルに匹敵する性能を持ちながらも、価格が比較的抑えられているため、性能と価格のバランスを重視する賢い消費者におすすめです。
- おサイフケータイ必須の日本ユーザー: 日本版であればFeliCaに対応しており、日常の非接触決済をスムーズに行いたい方にとって、非常に利便性の高いモデルです。
- 美しいディスプレイと滑らかな操作感を求める方: 144Hzのリフレッシュレートと高輝度、豊富な色表現を持つディスプレイは、ウェブ閲覧、動画視聴、ゲームなど、あらゆるコンテンツを最高の視覚体験で楽しみたい方に最適です。
「こんな人には向かないかも」という点
一方で、Xiaomi 13T Proが向かない可能性のあるユーザーもいます。
- コンパクトなスマートフォンを求める人: 6.67インチの大型ディスプレイを搭載しているため、片手での操作を重視する方や、よりコンパクトなサイズのスマートフォンを好む方には、少し大きく感じるかもしれません。
- 3.5mmイヤホンジャックが必須の人: イヤホンジャックが搭載されていないため、お気に入りの有線イヤホンを変換アダプターなしで使いたい方には不向きです。
- ワイヤレス充電を頻繁に利用する人: ワイヤレス充電に対応していないため、手軽に置くだけ充電をしたい方には不便に感じるでしょう。
- 超望遠カメラを多用するプロフェッショナルユーザー: 光学2倍ズームは日常使いには十分ですが、光学5倍以上の超望遠が必要な写真家や、遠くの被写体を詳細に捉えたいユーザーには物足りない可能性があります。
- 純正のUIに強いこだわりがある人: MIUIは多機能でカスタマイズ性が高いですが、純粋なAndroid OSに近いシンプルなUIを好む人には、慣れるまでに時間がかかるかもしれません。
よくある質問（FAQ）
Q. Xiaomi 13T Proは重いですか？
A. Xiaomi 13T Proの重さは約206gです。これは、5000mAhの大容量バッテリーや高性能な冷却システム、大型ディスプレイを搭載したスマートフォンとしては一般的な重さの範囲内です。特に「重い」と感じるかは個人差がありますが、片手での長時間の操作では少しずっしりとした重みを感じるかもしれません。一般的なフラッグシップモデルの多くも200g前後であるため、極端に重いわけではありません。
Q. バッテリー持ちが悪いという噂は本当ですか？
A. いいえ、バッテリー持ちが悪いという噂は事実ではありません。Xiaomi 13T Proは5000mAhという大容量バッテリーを搭載しており、通常使用であれば1日半から2日間は十分持ちます。Dimensity 9200+の電力効率も優れているため、実際のバッテリー持続時間は良好です。ただし、重い3Dゲームを長時間プレイするなど、非常に負荷の高い使い方をすればバッテリーの消費は早くなりますが、これはどの高性能スマートフォンにも言えることです。120Wの超急速充電があるため、もしバッテリーが少なくなってもすぐに回復できる利便性が、バッテリー持ちに関する不安を打ち消してくれるでしょう。
Q. 中国版とグローバル版、どちらを買うべきですか？
A. 日本での利用を前提とするならば、間違いなく日本版（FeliCa対応版）を購入すべきです。
- 日本版のメリット: おサイフケータイ（FeliCa）が利用でき、ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルといった日本の主要キャリアの通信バンドに完全に適合しています。技適マークも付与されており、国内での正規保証も受けられます。
- グローバル版のデメリット: FeliCaが非対応のため、おサイフケータイが使えません。また、日本のキャリアの特定のバンドに対応していない場合があり、電波の掴みが悪くなる可能性があります。技適マークがないため、電波法に触れるリスクがあり、国内での正規修理サポートも期待できません。海外渡航時に現地のSIMフリー端末として使用するなど、特定の目的がない限り、日本国内で日常的に使う場合は日本版を選びましょう。
Q. 付属の充電器は日本のコンセントで使えますか？
A. はい、Xiaomi 13T Proに付属している120Wの充電器は、日本の一般的なコンセント（AC100V）でそのまま使用できます。変換アダプターなどは不要です。日本の電圧にも対応しているため、安心して利用できます。
