ドコモで2014年夏モデルで発売されたUSBモデムL-03FをMVNOの格安SIMで運用しようと考えていらっしゃる方向けの情報ページです。
L-03Fはドコモから発売されたLGエレクトロニクスジャパン社製のUSBモデムです。
クワッドバンド対応を最大の売りにして発売されました。
LTEと一口に言っても、ドコモでは帯域の違う4つの電波を使っています。
4つの帯域があっても全ての機種で4種類の電波を受信できるわけではなく、端末がその帯域に対応している必要があります。
この4種類のバンドにはそれぞれ特徴があり、TVCMでよく宣伝していたプラチナバンドという800GHz帯や2GHz帯では遠くまで電波が届くので範囲が広く、建物を電波が回りこむという特徴があり、電波を拾いやすいという特徴があります、しかしこのバンドでは、範囲は広く電波を拾いやすい一方で速度が出ないという特徴があります。
1.5GHz帯/1.7GHz帯では電波が遠くまで届かない電波ですが、最大受信速度112.5Mbps/150Mbpsといった高速通信が可能です。
L-03Fはこの4つの帯域に対応していて、高速通信バンド内では早く、それ以外では広く受信しやすく。
広さと速さを兼ね備えたUSBモデムです。
L-03Fのスペック
この項目ではUSBモデムL-03Fのスペックについて紹介していきます。
既にお持ちの方のスペック再確認や、これから購入検討されている方は参考にしてください。
仕様
本体サイズ | 34(H)×97(W)×12.6(D) |
---|---|
通信方式 | LTE/3G/(3Gハイスピード対応)/国際ローミング・LTEローミング対応 |
通信速度 | LTE:下り最大150Mbps/上り最大50Mbps 3G下り最大7.2Mbps/上り最大5.8Mbps |
SIMカードサイズ | microSIM |
対応バンド
L-03Fが対応しているバンド(周波数帯域)を表にしてみました。各バンドに割り当てられているキャリアも記載しておくので参考にしてください
D=ドコモ
A=au
S=ソフトバンク
R=楽天モバイル
FD-LTE | バンド1(2.0GHz)DAS:○ |
---|---|
バンド2(1.7GHz):× | |
バンド3(1.7GHz)DASR:○ | |
バンド4(AWS):× | |
バンド5(850MHz):× | |
バンド7(2.6GHz):× | |
バンド8(900MHz)S:× | |
バンド12(700MHz):× | |
バンド13(700MHz):× | |
バンド17(700MHz):× | |
バンド19(800Mhz)D:○ | |
バンド21(1.5GHz)D:○ | |
バンド28(700MHz)DAS:× | |
TD-LTE | バンド38(2.6GHz):× |
バンド39(1.9GHz):× | |
バンド40(2.3GHz):× | |
バンド41(2.5GHz)A:× | |
バンド42(3.5GHz)DAS:× | |
3G(W-CDMA) | バンド1(2GHz)DS:○ |
バンド2(1.9GHz):× | |
バンド4(AWS):× | |
バンド5(850MHz):× | |
バンド6(800MHz):○ | |
バンド8(900MHz)S:× | |
バンド19(800MHz)D:○ | |
GMS/GPRS | 850MHz:○ |
900MHz:○ | |
1.8GHz:○ | |
1.9GHz:○ |
L-03Fで利用できるMVNOの格安SIM一覧
L-03FをMVNOの格安SIMで利用する場合、ドコモの回線を利用したMVNO業者になります。
(業者名をクリックで詳細サイトに移動できます)
- IIJmio(みおふぉん)
- mineo (ドコモ回線のDプラン)
- NUROモバイル
各業者、L-03Fは動作確認端末として掲載されていますので問題なくご利用頂けます。
SIMカードのサイズはmicroSIMとなっています。
この機種は、SIMロック解除可能の端末ですが、ドコモ回線のMVNO業者のSIMカードはドコモが貸与しているので、ドコモ製のSIMカードになってます、ですのでドコモ回線のMVNO業者のSIMカードならSIMロック解除不要でそのまま差し替えるだけで使えます。
L-03Fチェックポイント
設定が簡単
ゼロイントール対応で、はじめにUSBポートに接続した時に必要なドライバとソフトウェアが自動でインストールできるので、通信機器に慣れてない初心者の方でも安心して利用できます。
Windows10での注意点
この機種はWindows10がリリースされる以前に販売された機種で、Windows10リリース後にもバージョンアップで対応はされていますが、ゼロインストールは不具合が起こる事が報告されています
もしも、ゼロインストールが上手く機能しない場合コチラのドコモ公式から配布されていますので、コチラから手動でダウンロード/インストールしましょう。
https://www.nttdocomo.co.jp/support/utilization/application/xi/utility/card/l03f/index.html
Windows10での手動でのConnection Manager、ドライバのインストールについてはコチラのPDFでもまとめられています
https://www.nttdocomo.co.jp/binary/pdf/support/application/xi/utility/card/l03f/L-03F_installation_manual_windows10.pdf
クワッドバンド対応
徐々に対応範囲が増えている1.5GHz帯/1.7GHz帯の高速通信に対応しているので、対応範囲内では最大受信150Mbpsの超高速通信が利用できます。
LTEローミング対応
LTEローミング対応で、海外でもLTEの高速通信が可能です。
スタイリッシュで持ち運びも便利
USBから電源供給を受けるのでバッテリーの心配がないのがポイントです。
テザリングの代替案として
テザリング利用者にとってはかなり大きなネックになるのですが、L-03Fのような機器を持っておけば、ノートパソコンなどの通信には便利です。
wifiルーターの方が便利な面が多いですが、テザリングの使用目的が、パソコンのネット接続のみという方にはUSBモデムの方がコストパフォーマンス的にはオススメです。
SIMロック解除について
SIMロック解除はオンラインでの解除は不可となっており、ドコモショップでの対応となります
ショップでその場でのSIMロック解除はできないらしくお預かり対応となるようなので、SIMロック解除には数日かかるようになっています。
スマホの場合、ショップでのSIMロック解除は手数料がかかりますが、モバイルルーターに関しては手数料無料で対応して貰えるようです。
この機種はSIMロック解除対応機種ですので、SIMロック解除後はau回線やソフトバンク回線など他社の回線でも対応するバンドでの利用は可能ではありますが、対応するバンド(周波数)はドコモに最適化されているのでドコモ回線での利用をおススメします。
APN設定方法
L-03Fをパソコンに接続します
接続後、インストールされたL-03F接続ソフトL-03F Connection Managerを実行します。
コチラの設定画面が開いたら赤丸で囲んだネットワークのアイコンをクリックしてプロバイダ設定を開きます、そしてプロファイル設定へと進みます。
接続先(APN)名 | ご契約の業者から指定されたAPN名 |
---|---|
ユーザー名 | ご契約の業者から指定されたユーザー名 |
パスワード | ご契約の業者から指定されたパスワード |
認証方法 | 「CHAP」を選択 |
接続方式 | 「IPv4/IPv6」を選択 |
コチラの入力が終ったら完了です。
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